特定不能の何か

医学と社会保障、国家、人生、感じたこと.

元気ってだいじ

 2週間前は40度の熱と食欲ゼロで寝込んでいましたが,おかげさまで今は元気.先週退院したわけですが,退院直後はやっぱり体力の低下を感じるところではあったのですが,徐々にそれも改善してきて,週末には出歩いても大丈夫でした.

 今回,食欲がなくなったんですが,これまでどんなに熱が出ても食欲だけはあって,食欲まで持っていかれるのは初めての経験だったわけですが,病院食から普通のご飯になり,初めは恐る恐るではあったけど,今は普通通り食べれそう.少し,食べられる量は減ったかもしれないけど,すぐに戻りそうな感じ.

 

 普通に元気なのってすごいなあと,改めて思った.まあ,今年は手を折った時も同じように感じたから,すでに2度目なのですが.

 

 一方で,仕事を2週間も休んでしまってかなり後ろめたい気持ちを感じるようになってきました.そういうのもあって,週末は楽しかったのだけれど,羽を伸ばしきれなかった感じがあります.幸いなことに,私自身が絶対にやらないといけない仕事というのは今のところなくて(部下が大変優秀なので・・・),私の休みの間に仕事が止まったということはなかったんですが,2週間分のキャッチアップをしたり,新しい仕事を処理したりということも想像して,大丈夫かなあという心配もあります.

 

 今週1週間を無事に乗り切れば,心理的にもすっきりしそうです.無理しすぎず,しかししっかりと復帰したいと思います.

お参り・完全菜食

 昨日退院して来て,ちょい控えめに外食しても大丈夫でした.今週は念のため休むことにしていたので,今日は近くの神社にお参りしてきました.

 もともと信心深くもないし,初詣すら怪しいところではあったけど,困った時に手を合わせにいくくらいはいいかなと言うことで,家から5分ほどの本当に最寄りの小さな神社でした.

 病気は,なる時はなるものでしょうけど,今年はとりあえずもう終わりにしてほしい・・・来年は仕事がもっと忙しい予定だから来年も嫌だけど・・・いずれにしても,結構頑張ったのでしばらく見逃してくれ・・・とそんな感じ.

 ぼちぼちでいきたいと思います.

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 入院中,4冊も本を読みましたが,そのうちの一冊が「動物の権利入門」と言う本.

動物の権利入門: わが子を救うか、犬を救うか

動物の権利入門: わが子を救うか、犬を救うか

 

  ベジタリアンとかヴィーガンという人々・考え方が一般にどのように伝えられているのかわかりませんが,そのヴィーガンの理論的な基礎を述べたような本でしょうか.

 ヴィーガンは,日本語で言うと「反搾取派」と言ったりして,動物を搾取するようなあり方(つまり畜産)に反対する考え方で,その裏付けとして動物の基本的な権利を認めるべきと言う話です.こうやって雑に書くとなんのこっちゃと言う感じですが,理詰めでいくとこの話に反論するのは相当困難で,動物への同情も相まってなんともいえない気持ちになりました.

 そういうわけで,時折,完全に菜食でご飯を作るとどうかな,と思い,試してみました.今日のメニューは,

  • 厚揚げとトマトの味噌炒め
  • 大豆とひじきの煮物
  • きゅうりとわかめの酢の物
  • かぼちゃと豆腐の味噌汁
  • ごはん

といったところ.ルールとしては,

  • 動物性タンパク質禁止
  • だしもカツオは禁止
  • 精製された砂糖禁止

のため,和食でも昆布だし以外ができないので,結構苦戦します.

 このメニューも,ひじきの煮物と味噌汁にだしを入れなかったので,やっぱり味が締まらないというか,ぼんやりしてしまう.

 野菜本来の味が美味しい,と言ったりはするけれど,なかなかうまく作るのは難しいなと思いました.また,時々やってみようと思います.

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肝炎になってました

 どうもご無沙汰しております.

 表題の通り,肝炎になり大変な目に遭いまして,現在休業中です.

 しかも界隈でお馴染みのA型肝炎・・・!ううっ,確かにハイリスクなことはしているが,断じて不特定多数となんかしたわけではなく,数ヶ月前に行った海外旅行で牡蠣を食べてしまったのが原因(だと思う).

 なかなかなる機会もないので,ちょっと記録しておこうと思います(ただ,患者数が少ないので,あんまり書くとやばいのかも・・・まあいいか).

 

 

 始まりは,金曜の夜に会社の上司と飲んで帰った時のこと.ここんとこ飲酒量自体はめっきり減っていたが,久しぶりにしっかり酒を飲んだ感じで,くたびれたなあと思いつつ帰っていたのだけれど,いやに寒気がする.

 帰宅して体温を測ると38度台・・・現実を否定し,寝る.

 

 翌日,朝から明らかに高熱.前日夜,彼が来てた(何もしてない)が,熱い熱いと言われるが,現実を否定しているので体温は計らず.彼が帰った後に測ると,39-40度ほど.2週間前にも風邪を引いたのに・・・おかしい・・・と思いつつ,その日は寝て過ごす.

 翌日も熱.40度を切らず,夜間にも目がさめる.日中も下がらず.風邪ではないなと確信するが,まだ現実を否定している.見舞いに来てもらうが,水分だけ取り,ひたすら寝る.

 月曜になって,38度が見えるようになった.風邪だったか,しかし休まないと,と思い,職場に連絡し,午前は寝ている.冷静に考えると,熱以外の症状がほとんどなくて,だんだんとみぞおちのやや右が不快な違和感がある.このあたりで肝炎を疑い始める.近所の消化器内科に行き,風邪じゃないよねということで血液検査と尿検査をするが,尿検査が結構悪く(肝臓っぽい数字が上がり,蛋白尿も出ている),一晩安静,翌日に検査結果を連絡するとのこと.現実を受け入れ始めるが,まだ一縷の望みにかける.

 火曜,やはり38-39度で変わらず.みぞおちの違和感は明らかになってきた.この辺りから完全にダメだと悟り,みぞおちも辛くて心が折れそうになる(入院したくなってくる).午前中に前日行った内科から連絡があり,肝臓やっぱダメだねとのことで,3次病院に紹介され,受診.肝酵素が4000弱ほど*1まで上がっており,入院となる.点滴と,大量の解熱薬*2を投与され,解熱.

 水曜以降は解熱.点滴は続けていた.みぞおちの違和感は強くなり,前かがみでしか歩けなくなる.ご飯は喉を通らず,全体的に何もかもまずく感じる*3.寝ると全身に汗をかいて非常に不快だったけど,発熱はせずに経過する.

 金曜あたりから調子が上向いた気がした.相変わらずご飯はイマイチだったけど,みぞおちのつかえ感がだいぶ落ち着いて普通に過ごせるようになった.

 それ以降は,お腹の症状は日増しに良くなり,夜の発汗も徐々に減っていった.食欲はなかなか回復しなかったけど,週明けくらいからやたらと腹が減り,コンビニでこそこそホットドッグを買って食べるなど,悪いことをしている気分で小腹を満たしていた.

 熱が下がると同時に肝酵素は下がって行ったけど,ビリルビンだけはかなり高くなり,12*4くらいまで上がった.退院日の血液検査でなんとかビリルビンが下がった.

 入院9日目に,血液検査が改善傾向だったので,退院した.

 お会計は何と,15万円ちょっと.大変なことでした.

 

 

 ゲイは肝炎に気をつけなさいとよく言われると思いますが,A型肝炎は糞口感染,ありていに言ってしまえばうんちの中に肝炎ウイルスが排出され,それを口から摂取することにより発症するもの.普通は,例えば発展途上国などで,下水と上水が十分区別されていなかったり,肥料の問題などで生野菜や海産物などが汚染され,それを加熱不良のまま摂取するという形で感染するわけですが,当然セックスでお尻を使えば移りますので,ゲイは注意しましょうということになるわけですね.

 

 病院では(セクシャリティの)申告こそしませんでしたけど,リスクのある国である台湾への渡航歴があって,しかもそこで牡蠣を食べてしまうという愚行を犯しており,タイミング的にありだったので,そちらが原因と思います.

 「台湾も流行国なんだ」と言われましたが,調べてみるとやはりそうみたいなんですよね.

www.forth.go.jp

 A型肝炎は,一度なれば終生免疫だそうですが,その一度が辛いのと,時に重症化して死ぬというのが恐ろしく,社会人的には「2週間以上休まないと回復できない」というのも辛いところです.

 つまり,一度なれば(あるいは予防接種をしていれば),ウイルスを摂取しても発症はしないが,排泄は一定期間しているので,お相手が発症しておらずとも肝炎ウイルス排出状態だったりしうるわけです.特に海外旅行後などは危険ということになるでしょう.

 やはり,いきものとして当たり前かもしれませんが,お尻に入ったものは口にしない,というのは大事ですね.お尻に入ったものは,ってのはいきものとして超不自然か.

 

 

 一人で病床に臥しているというのは,何とも不安な気持ちになるものです.

 大部屋に入院していたんですけど,隣の男性は毎日奥様がお見舞いに来て,一通り夫婦げんかして,それでも朝早くに電話なんかしちゃって「今日何時にくるんだ」とか言ってたりして.向かいの男性は,独身ぽくて,延々お菓子を食べ,抗がん剤治療をして,帰って行ったり.

 男性女性は問わず,誰かが面倒を見てくれるってありがたいことだなと改めて思いました.やっぱり,ひとりだけで生きていくってのは,何かと大変だなと思います.重い荷物を持つとよろけちゃうくらい,弱いなと.ふたりであるだけで,色々できるなと.

 他人同士,同性でも異性でも,関係を維持し続け,折り合って生きていくってのは骨が折れるし,(元気な時は)もう嫌だと思えば別れてしまえるのかもしれないし,(元気な時は)ひとりが気楽で楽しいかもしれないけれど,やはり弱るとひとりは弱いなと痛感した次第です.

 

 だからといって,みんな結婚しろよなとか,LGBTのパートナーシップ云々を言うつもりはなくて,まあそれは個々人の人生であるのだけれど,私は,ちゃんと友達との付き合いを維持することにつとめ,困っていたり辛そうな時は足を運ぶことを厭わず,あと親は大切にして,もうちょいと足元を見て生きていかないとなと強く思った次第です.私,とかく効率よく生きたい,上昇志向の強い人間だし,競争してきた人生だったから,素がそういう生き方なもので.

 

 私自身の心がけとして,もうちょっとのんびりと,人のために時間を使えるようになりたいなと改めて思った体験だったのでした.

 

 

 人生は色々ありますねえ.

*1:正常値は40くらい

*2:能書きよりも相当大量に投与したと思う,大丈夫か,主治医

*3:元気になった後はだいぶましになったが,そもそも結構イマイチな病院食であった

*4:正常値は1未満くらいでしょうか

その笑顔は本物だ

www.buzzfeed.com

 

 仕事中にツイッターを眺めていたら,上記のニュースが目にとまりました.

 私自身,はてなでブログを始めて,しばらくしてから勝間さんをフォローしたんですが,単純に話があまりにマニアックすぎて面白いなと思ったからでした.昔のイメージは,もっと攻撃的で,他を寄せ付けない印象でしたが,ここ最近,ブログでフォローした際はそういう攻撃性がなくて,純粋なオタクという感じで面白かったんですが,それだけじゃなく,なんだか角が取れたな〜と感じていました.

 ま,それとこれとをあまり強引にこじつけて,シンパシーを感じるのもどうなのかなと思うところですが.

 

 ツイッターではいろんな意見があって,彼女のカミングアウトに否定的な方とか,別にカミングアウトわざわざ意味ないじゃんという意見とかもありました.私も,ことさらに「意味」とかを語ることはできないんですが,私自身は素直に,心強いなあと感じました.すぐに感情移入してしまうので,仕方ないです.説明もできない.

 

 きっとパートナーが撮ったであろう,セブンティーンアイスをかじってる勝間さんの笑顔が,心からの笑顔って感じで,なんだか泣けてきました.

 

 私自身,関係性をおおっぴらにできないことにストレスを感じるからこそ,一緒にいて,私しか見れない彼の笑顔とか,仕草は,写真に残そうと努力しています.それはよくわからない自己満足であり,おおっぴらにできない気持ちの代償であり,その時をどうにか残しておきたいという抵抗だったりと,結構複雑な心理があるように思います.

 勝間さんの素の笑顔に,自分自身の心情を投影して,ああ,こんな素敵な写真を撮ったパートナーの方,すごいなあと,グッときてしまいました.

 

 あとは,あまり気負わず,アクティビストに振れすぎず,普通に暮らしてくのを大切にして,のんびりやってくれるといいなあと勝手ながら思いました.いや,勝間さんってきっとかなりハイパーなお方だと思うので,無理して消耗せずに,今のままでいて欲しいなと,いちファンとして思うところなのでした.