特定不能の何か

医学と社会保障、国家、人生、感じたこと.

異性に対する好意

 よく,男と女の友情はないというが,まあ当然嘘だろうと思う.ノンケであったと思っていた時期(わかりにくい日本語だ・・・)に,道行く女性みんなとセックスする妄想なんてしなかった.純粋なノンケもさすがにそこまで性欲ドリブンな考え方はしないだろうと思う.
(ただ,ノンケの友達は「さっきの子可愛かったよね」みたいな会話はよくしてたけど・・・僕はそういうのに必ず乗り遅れてたんだよな.思えばそれも,ゲイの徴候だったなあと思うが.)

 同僚に,特段イケメンというわけではないが,とても気前が良くて,穏やかで,忙しい中でも必ず笑顔で誰にでも挨拶して(もちろん僕にもしてくれる),仕事としての専門性も持った,そんな男性がいる.ノンケの頃は,とにかくそういう,人を嫌な気持ちにさせない気配り,心の穏やかさ,そして笑顔に憧れるような気持ちで,自分もそうありたいと思っていた.しかし最近は,彼のことを違った目で見てしまうのである.
 心臓の少し下の,みぞおちの深いところに感じる,重い欲望を感じるのである.性欲と弁別のできない,強い欲望を感じる.そうやって,彼の行く先を追ったり,そんな自分を嫌悪して目をそらしたりするのである.
 これまで本当,女性に欲情しないし余裕〜みたいに生きてきて,ある日突然,自分の中に,こんな欲望があったことに言いようのない恐怖と,自己嫌悪を抱く.

 手を出したりしないから,少しだけでもふたりだけでいたいなんて,ほとんどありえない希望を抱く.

 そういう不安定な自分への救いを求めるように,9mon で知り合った男性と長らく LINE のやりとりをしていた,そんな夜だった.