特定不能の何か

医学と社会保障、国家、人生、感じたこと.

アンビバレンス

takahashi-blog.hatenablog.jp

 私も20歳で覚醒していれば,アプリで出会うというのは面倒だと思っただろうなと思う.ウェイウェイ系だったらいざ知らず.

 面白いことに,感性は歳を経て鋭敏になる傾向にあると思う.興味のないことはどんどん切り捨てていけるが,気になることは追求できるようになってきた.

 仕事をし始めると,さらにアイデンティティは確たるものになる.社会的あるいは経済的に自立すると,割と様々な変化に耐えうるようになると思う.逆に,自己像がグラグラゆらぐという経験はおのずと減ってくると思う.そこからは,自分がどういう人生を歩みたいか次第だけれど,自分の中核的なところに触れるような体験を積極的にするか,回避して安定を志向するかのどちらかの戦略になるだろう.

 歳をとるといろんな感覚を楽しめるようになるし,嫌なことの断り方も洗練されてくるし,経済的にも余裕があるし.

 不安と期待,痛みと快感はやはり裏表になっている.感受性のアンテナは,広げておく方が面白さはあると思う*1

*1:心が弱い人は,諸刃の剣となることを理解しておいたほうがいい.心の体力が下がった時にあまり衝撃的な体験をするのは如何なものかと思う