特定不能の何か

医学と社会保障、国家、人生、感じたこと.

橈骨遠位端骨折の医療費の話

 手首のリハビリ(と言っても勝手に自分で動かしているだけ)を続けています.ギプスを外して1週間経ったくらいですが,はじめはほとんど曲がらず,手自体がすごく重く感じた(この感じは,手を支えていないとずるっと手が落ちそうな感覚で,結構怖い)のですが,手首の手のひら側・手の甲側それぞれに30度くらいは曲がるようになってきました.まだ曲げる時に痛みはあるし,手首を親指側に曲げることや,肘から先を回す(両手で水をすくうように手のひらを真上にする)動きは結構難しいです.

 傷は抜糸してから,かさぶたが一通り剥がれ,傷自体はふさがっていますが,まだ傷跡がやや赤くて痛々しいので,仕事の最中は絆創膏を貼っています.擦れると敏感になっている気がするので,仕事以外では透明のフィルムを貼って覆っています.

 日々改善が見られますが,まだまだ痛みがあるし本調子ではありませんが,右手を使えるようになってできることが増え,健康のありがたさを嚙みしめるところです.

 

 さて,骨折ブログはいくつかありますが,あまり医療費の話が載っておらず,参考のために残しておきます.

 

骨折当日

 だいたい急な出来事と思われますので,救急で受診すると思います.レントゲンを撮り,ギプスを当て,痛み止めをもらうだけで1万弱くらいかかるでしょう.平日日中に整形外科を受診できれば,3割ほど安く済むと思われます.

 労災の場合は,一旦全額負担になるので,3倍ほどかかります.

手術前

 術前の検査で1万円強ほどかかりました.CTが高いんですね.

手術(2泊3日の場合)

 日帰りで手術できる場合もあるでしょうが,前日入院・手術翌日退院の場合です.

 メインの,手術自体の医療費(保険が効く前)は,骨折の手術台が17万円,骨折のプレート・ボルトが13万円,麻酔が10万円くらいです.私は大部屋(差額ベッドではない)でしたが,個室の場合は1泊あたり数千〜1万円ほどついかになり,これは保険が効かないです.食費など細々が足され,私の場合は全体で50万円ほど,3割負担で15万円ちょいの入院費用でした.

その後の外来

 診察のみなので1回あたり千円行くかどうかでした.

 

 以上を合わせると,受傷から1ヶ月以内の急性期に20万円ほどの自己負担となるようです.個人的にけがの保険などに入っておけば,手術代の部分や入院1泊あたりでお金が入り,負担がかなり軽減されます.

 また,公的な健康保険によっても様々なカバーがあり,私の場合,高額療養費の上限には至りませんでしたが,付加給付というものがあり,一定以上の医療費は全て保険で賄われることになるようで,結局5万円くらい払えばよい(後日10万円くらい戻ってくる)形になるようです.

 確定申告で医療費が申請できると思うので,計算上3万くらいは戻ると思われます.

 思ったよりは金銭的な痛手は負わずに済みそうです.我が国の医療保険制度に驚愕するばかりです・・・