特定不能の何か

医学と社会保障、国家、人生、感じたこと.

規範を語ることの難しさと虚無感

 「多様性」について様々な話が出ています.というか,私自身引用元を結構恣意的に,自分の議論に引き込んで展開してしまった感はあるのですが.

 性的指向のみならず,私にとって多様性というのはひとつのライフワークのようなものと思っていて,今の仕事とも関わりはあるのですが,一過言どころじゃない思い入れがあります.

 

 私が問題にしているのは,規範的な事柄で,社会がどうあるべきかということでした.個人がどうありたいかというのも大切ではあります,もちろん.

 

 私たちが当然と思っているこの社会も,よく分析すればマイノリティマジョリティ*1に都合よく作られています.

  • 生まれながらにして健康な人.
  • 定型的なコミュニケーション能力があり,社会の中で経済的自立ができる人.
  • 妊娠や出産でキャリアを妨げられないが故に出世できる人.

 性的指向だけでは,社会的には困ることが少ないのかなとも想像しますが,いろいろな調査では主に思春期にさまざまな心のダメージを負う経験があるということは知られています.

 スポットライトを浴びる必要はないと思いますが,社会の中に落ち着ける場所があればいいなと思う次第です.

 

 ま,規範を語るばかりでは,ちょっと空を切るようで,だめなんですが.

 スーパーお節介マンの,ちょっとしたこだわりなんですね.

*1:間違えました!3/5修正