特定不能の何か

医学と社会保障、国家、人生、感じたこと.

初デート

 男同士で初めてデートに行った.

 9mon で知り合った年下.在住は近くはないが,車で2時間以内くらい.

 箱根へ行って温泉に入り,しかも休憩個室つきのところにして,晩御飯を食べて解散.箱根は3年ぶりくらいだろうか.駆け出しの頃,湘南が勤務地だったが,結局休みがほとんどないところだったから,そこを離れる年の慰安旅行みたいなので同期と行ったんだよな.あとは,さらにそれより前に,元カノ(覚醒前に女性と付き合ったことはあったので)と行ったことがあった気がする.

 車があったのが大きいと思うが,なかなか便利に過ごせた.早めに集合し,箱根市街を散策し,干物を焼いたりねこを愛でたりアイスを食べたりした後に,温泉宿にいって午前中から温泉につかり,1時間以上話していた.午前中だったからか,かなり空いていていろんな話ができた.
 彼は,思春期に覚醒した典型的なタイプで,周囲の親しい人,親などにカミングアウトしていて,ゲイ友達ともよく遊んだりするようで,大幅に年下だったけど先輩みたいな感じでいろいろ聞いた.前回会った方とはまた別な印象で,話す内容も将来志向出会ったように思った.それはまあ,彼自身が十分な受容が得られて今後に向けた動きができる心のフェイズなのだろうと思うのだけど.
 私自身は,隠れゲイとして生きていく可能性も捨てきれずなレベルで,彼とはちょっと段階が違う.まあ,そのことも正直に話した.

 事前のやりとりで,真剣に付き合うことも前提に,初回は身体的接触はなしにしようということで話し合っていて,私自身はいろいろ思うところはあったが,そのつもりで行った.実際何もなしだったけど,個室で見つめ合ってニヤニヤするなど,はたから見たらだいぶ気持ち悪い感じの時間もあった.私にとってはそういう時間は初めてで,付き合いの対象としての年齢レンジにも入っていて,また心がざわついた.

 最後に小田原に寄って,魚介を食べた.この店は本当に旨かったし,何より安かったのでまた行きたいレベル.
 うおとら https://tabelog.com/kanagawa/A1409/A140901/14030890/

 彼の考え方などは,自分とも矛盾しないし,得意分野は明らかに私とは違うところにあって,お互いのよさはお互いを補えるなという気がした.問題点はやはり,私自身が腹をくくってゲイとして生きていけるのかどうか.2つの生き方(ゲイ・隠れゲイ)があると思うが,結局好きなものを好きと言って生きていられるかどうか.カミングアウトするかどうかはまた複雑なので置いておくとして.自分に嘘をつかない,って陳腐なフレーズだと思ったけど,実体験するとその重要性を認識できる気がする.自分の好みを殺して生きていけるのかどうか.ゲイとして生きていくにしても,自分が人生でやりたかった大きなことのひとつ「子育て」ができないんじゃないかという悲しみ.

 また,来週会えることになった.ちゃんと答えを出して伝えないといけない.